2009.11.04 Wednesday

映画監督の故山口清一郎と女優の阿知波悟美。
北九州からの帰りに、M夫妻を呼び出して野毛で飲む。呼び出される方は
たまったものではないだろう。
福田フライから第一亭へ。
パタン(四谷「嘉賓」の「オイスターソース焼きそば」(白髪ねぎと針生姜以
外は何も入らない。それの大蒜ソースバージョン)を一人前オーダーすると、
三人分のスープが。おばちゃん曰く、よく見る顔だからね。
さすがに連夜の乱行で、疲れを覚え早く上がる。
家に帰って風呂に入ると、なにかすっきりしたような感じなので、DVDをみよ
うか本を読もうか迷うが、11月8日の第二回小倉トホホン市(ひと箱古本市)
に出品するものを探すことに。
今回の屋号は「道草書房」、みなさまに大ご迷惑をおかけした平塚での本
屋で使おうと考えていた屋号候補の一つだ。
押し入れの中の、三年前に引っ越してきて以来、開けていない段ボール箱
を引っ張り出す。
ついつい笑ってしまう。赤瀬川原平さんの「原平カルタ」などというものが出
てくる。
こういうモノがなぜ、ここにあるのかさえ思い出せない。絵が画いてあるとい
いのだが、
ものを食うということは、
いわば世の中にあるものを
盗むことである。
「夢泥棒」
歯というものは恐ろしい。
まだ死んでもいないのに、
子供の時から肉の外に突き出している骨だ。
「夢泥棒」
人間は夜眠るたびに
あの世に接近しているのです。
「少年とオブジェ」
人間には栄養が必要だけど、
それ以上に嬉しさが必要である。
「ライカ同盟」
というようなアフォリズムが印刷されたカードが木箱に入っているのだ。
値段はいくらにしたらよいか、どなたか教えてくだされ。
そういえば、今年の春の不忍ブックストリートに出店した際、古書「ほうろ
う」の宮路さんから、値段の付け方が全般的に高い、とご指導があった。
おれは、どうも、安く買いたいし、高く売りたいという性根の人間らしい。
宮路さんはプロ中のプロだから、指摘に間違いがあるはずがないのであ
る。
舞踏家の堀内ひろ子さんの写真が出てきた。
おれは一時期(昔々)この人の舞台を待ち焦がれていたことがあった。そ
れはおれだけではないだろう。堀内さんは今どうなさっているのか。
何気なく紙袋を開けると、山口清一郎と阿知波が、うれしそうに写ってい
る写真が零れ落ちた。それはまるで、歌ではないが「思い出ボロボロ」と
いう感じであった。
山口さんも元気そうである。思い出は限りなく甦る。こういう日もあった…
のだ、と。
こうして、出品選びがまったく進まないうちに夜は更けていくのである。
思い出ボロボロ
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